セントラル便り

緩和ケア病棟ってどんなところですか

緩和ケア科 長田 明

 すべての日本人の約半数の方が、がんで亡くなる時代が到来しつつあります。また、がん対策基本法が施行され、がん治療に対する関心が高まってきています。
“緩和ケア病棟”という言葉も、だいぶ浸透してきたように思います。でも、その実態は、まだよくわからないという方がほとんどではないかと思います。
我々に寄せられるいろいろな疑問に、お答えいたします。身近にがん治療で困っている方がいたら、ご案内ください。
Q)緩和ケア病棟にはどの時期から入院できますか?
  この時期でなければいけないという取り決めはありません。手術や抗がん剤などの治療を行うよりも、苦痛症状を緩和する治療を中心に行うほうがよい時期であれば入院が可能です。
Q)がんの告知をしないと入院できないのでしょうか?
  我々は、原則的には入院時に、患者さんがご自分の病気について知ったうえでホスピス緩和ケア病棟を希望されていることが望ましいと考えています。
  緩和ケア病棟では、患者さんが病気について聞いてこられた場合、なるべくうそはつかず、お話ししていくことにしています。ただ、意識状態や精神状態により、個別に対応しています。
Q)輸血や点滴など医学的治療は何もしてくれないのでしょうか?
  緩和ケア病棟では、抗がん剤などのがんそのものに対する治療は行わない場合がほとんどです。
  しかし、通常の内科的治療は患者さんやご家族の希望に応じて、今までと同様に継続して行います。一般的に、レントゲンや血液検査、輸血、
  点滴など全身状態を維持するために必要な検査や治療は行います。一方、人工呼吸器などを使用したいわゆる延命治療は控えています。
Q)24時間の付き添いが必要ですか?
  無理に付き添う必要はありません。患者さんの希望にあわせた付き添いや面会がよいと思います。ただ、患者さんが望んだ場合や病状によっては、付き添いをお願いすることもあります。
Q)入院期間の制限はありますか?
  ありません。3ヶ月を超えての入院も可能です。
Q)入院費はどのくらいかかりますか?
  健康保険が適用されますので、一般所得の方の場合70歳以上の方の自己負担は1ヶ月あたり、44,400円です。
 また、70歳未満の方も、「限度額適用認定証」を交付してもらえれば、自己負担限度額約90,000円の支払いで済みます。
 このほか食事代は、標準負担額が一食260円になります。当施設は全室個室ですが、特別室1室をのぞき、個室料はいただいておりません。
  なるべく安心できる環境で療養できるように心がけています。ホームページも作成しています。参照ください。
 不明なところや相談事がある方は、当院医療相談室【TEL:029-872-1771(代表)】までお問い合わせください。
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