セントラル便り

表2●看護計画

情報 問題点 看護目標 具体策
  • 右大腿骨頸部骨折後、歩行困難となる。ADLの状況。移動、食事、排泄、着衣、清潔すべて全介助を要する

移動: 歩行困難にて車椅子にて移動。臥床時、膝を曲げることや腰を浮かせることもできない。下肢を多少動かすことは可能

食事: 自分で箸やスプーンを持って食べようとはしない。持っても口元まで運べない

排泄: おむつ使用。無尿、排便は一日おきにあり。黄色で比較的硬く量は少ない。3回に1回の割合で摘便している

着衣: 腕は多少動かすことはできるが、腕を持ち上げることができない

清潔: 入浴は市の入浴サービス(週1回)。顔面は朝の洗面(タオルで拭く)。口腔は義歯の手入れとうがい(朝、夕)。陰部は排便時のおむつ交換時清拭

  • 1日に車椅子で過ごす時間は5〜6時間。座っていてもすぐウトウトしてしまう。活気なく発語少ない
  • 食思低下している
  • Yさんより食べたいというニーズは少ない
  • 1日3食は食べているが摂取量が少ない。水分は1日 400ml〜500ml
  • 米飯は茶碗に1/2程度
  • 副食は2〜3種類
  • 食物に対しては、元来より好き嫌いは少ないが、好物はイチゴとウナギ
  • 検査データ(透析前値)
    Hb 7.1g/dl
    TP 6.7g/dl
    Hct 25.6%
    ALB 2.5g/dl
    BUN 29mg/dl
    Cre 5.7mg/dl
    3.3mEq/l
    2.5mg/dl
    Ca 9.0mg.dl
    グルコース 161mg/dl
    HbAIC 5.1%
  • 右下腿に 2.5cm×2.0cm の大きさのびらん(褥瘡)がある。深さは 1.0cm ですりばち状になっている。浸出液認める
  • 褥瘡は骨折後の10月頃に発生(4ヵ月前)
1)傾眠状態に関連したADLの低下

移動: 立位保持ができない

食事: スプーンを持つことはできるが口元までもっていけない

排泄: おむつを使用し自分で膝を立てることもできない

着衣: 腕は多少動かすのは可能だが袖を通すことはできない

清潔: 洗面動作もできない

  • 現在のADLよりもアップできるようにもっていく
  • トータル時間を今より長くもっていく

OP

  1. ADLの状態の把握と観察。動作、食事量、排泄量、表情、発語、一般状態
  2. 車椅子に座っている時間を延長させる(6〜7時間)
  3. 視覚や聴覚による刺激を与える

TP

  1. 車椅子に座る時間を長くする(午前30分、午後30分)
  2. 座っているとき、手の指先や足の指先を動かすようにする。同様にマッサージを10〜15分間施行する
  3. 自分の足を動かしたり、腕を動かすように働きかける
  4. テレビやテープをつけて聴覚の刺激を与え傾眠を避けるようにする
  5. 介護者はできるだけ声かけや会話をするようにする

EP

  1. 透析日ごとに介護者との情報交換をし、ADLのアップへとすすめるよう目標を同一として、指導し、協力を得る
2)運動不足と傾眠状態に関連した食事量の低下
下記要因に関連した食事量の減少
  1. 運動不足
  2. 傾眠状態
  • 米飯を一食ごとに茶碗2/3程度、食べることができる
  • 副食を3〜5種類とし、少しでも多く食べることができる

OP

  1. 食事量のチェック
  2. 検査データのチェック
  3. 低K血症を予防

TP

  1. 食事をする際は食べやすい起坐位の体位とする
  2. 味覚に刺激を与え、食思の増進をはかる
  3. 嗜好品を食べさせる
  4. 適温で食べやすい大きさ、柔らかさ、味付け、香辛料、色彩などを考慮する

EP

  1. 透析食の制限はフリーとし、Yさんが食べやすい食事とし、栄養状態を改善する目的であることを介護者にも説明する
3)骨折後、長期臥床に関連した右下腿に 2.5cm×2.0cm のびらんがある
  • 褥瘡が今の大きさよりも縮小する

OP

  1. Yさんからの訴えは少ないので、褥瘡の性状や痛みの観察
  2. 長時間の同一体位はさけ、下肢の除圧につとめる

TP

  • 褥瘡の処置
    • イソジン消毒
    • ソフラチュールガーゼ使用
    • ゲンタシン軟膏
    • 乾ガーゼ
  • 週2回外来にてフォロー
  • 体位変換および局所の除圧につとめ、予防用具を使用する
  • EP

    1. 非透析日の処置の指導→介護者が自宅で実施
      • イソジン消毒
      • ゲンタシン軟膏
      • 乾ガーゼ
    2. 新たな褥瘡の発生予防対策


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