授乳中に新型インフルエンザにかかったら

平成21年8月31日
つくばセントラル病院 産婦人科外来

 新型インフルエンザが流行してきており、授乳中の方、またご家族の方々も大変ご心配されていると思います。現在のところ得られている情報を元に、授乳と新型インフルエンザの知識や予防・治療について、お伝えいたします。
 なお、情報は随時更新されております。新聞報道や当院HPや厚生労働省HP、日本産科婦人科学会HP等もチェックしてください。

(新型インフルエンザと授乳)
・新型インフルエンザは妊娠中の方で重症化しやすいことが指摘されております。一方で、授乳中の方が重症化しやすいとは、現在のところ指摘されてはおりません。しかしながら、授乳中、特に生後数ヶ月は体力的にも妊娠前と同等とは言えないので注意が必要です。
・母乳からインフルエンザウィルスが感染することはありません。しかし、授乳では母児がごく近くに接するため、赤ちゃんへ飛まつ感染する恐れはあります。なお一歳未満の乳児ではワクチンによる抗体産生が不十分であることが多く、一般に予防接種の対象とはなりません。

(インフルエンザになったかもと思ったときは)
授乳中でも抗インフルエンザ薬を内服することは可能です。薬を内服しても、母乳は安全といわれております。
妊婦さんへの感染を防ぐために、産婦人科ではなく一般内科での受診をお願いいたします(受診前に電話が必要な場合があります)。

(感染している母親が直接授乳や児のケアを行なうために)
母親が直接授乳や児のケアを行うためには以下の3条件がそろっていることが必要です。
1) タミフルあるいはリレンザを2日間以上服用していること
2) 熱が下がって平熱となっていること
3) 咳や、鼻水が殆どないこと

 これら3条件を満たした場合、直接授乳することや児と接触することができます。ただし、児と接触する前に手をよく洗い、清潔な服に着替えて(あるいはガウンを着用し)、マスクを着用します。また、接触中は咳をしないよう努力することをお勧めします。上記3条件を満たしていない間は、母児は可能なかぎり別室とし、搾乳した母乳を健康な第三者が児に与えることをお勧めします。このような児への感染予防行為は発症後7日間にわたって続けることが必要です。発症後7日以上経過し、熱がなく症状がない場合、他人に感染させる可能性は低いと考えられています。
 


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