産婦人科

入院案内

入院中のスケジュール

入院期間

経腟分娩 予定帝王切開
6日間(5泊6日) 9日間(8泊9日)

※入院された時間帯やお産・産後の経過・赤ちゃんの状況によって入院期間は変わります

分娩費用について

正常分娩の場合 約56万円前後
帝王切開の場合 マル福お持ちの方 約35万円前後
マル福お持ちでない方 約54万円前後

※分娩時間、状況により時間外加算、処置費用等の加算があります。

アメニティ・お産セット

入院の際には、歯ブラシなどの入ったアメニティセットと、産後に使用するナプキンや赤ちゃんのおむつなどが入ったお産セットをお渡ししています。詳しい内容については36週の助産師外来の際にお伝えいたします。

※上記の内容は令和5年3月現在のものになります。アメニティ・産後セットのデザインは流通の事情により内容が一部変更となることがあります。

お産の過ごし方

来院いただいたら、ナースステーションにて診察券と母子手帳をお預かりします。
入院後は、LDR室に移動し、尿検査や分娩監視装置で赤ちゃんの心拍数の変化とお母さんの陣痛の状態を観察させていただきます。また、お産の進行状況を確認するため診察も行います。
お産の時にはどんな体勢で過ごしても大丈夫です。音楽をかけたり、椅子に座ったり、助産師がリラックスできる方法を提案させていただきます。
分娩中の食事は、陣痛食(おにぎり・ジュースなど)を選ぶことができます。
必要な処置があるときには、医師や助産師が説明を行いなます。安心・安全なお産となるようスタッフがサポートいたしますので、赤ちゃんとお母さんにとって一番いい方法でお産に臨みましょう。

LDR室とは

Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)を略した言葉です。
LDR室でのお産は、陣痛・分娩・回復までを同じ部屋で行うことができます。陣痛室から分娩室までの移動がなく体への負担が少ないことや、 個室のため周囲を気にすることなく過ごせるなどのメリットがあります
LDRでは産後2時間まで過ごします。

病棟内の様子

入院中の食事

当院の栄養科スタッフが、お産後のお母さんに必要な栄養バランスを考えています。
お正月やクリスマス、七夕など、季節に合わせたお食事を用意しております。

クリスマスメニュー

お祝膳

(メインディッシュ・デザート・主食をお選びいただけます)

メインディッシュ

・国産牛のサーロインステーキor真鯛のポアレ

サブディッシュ

・当日昼食メニュー3品

デザート

・チョコケーキorストロベリーケーキorチーズケーキ

主食

・パンorライス

母児同室について

当院では、より良い母子関係と母乳育児の推進のため、母児同室をしております。母児同室を行うことで、赤ちゃんの欲求に答え易くなり、母乳の分泌もよくなります。お母さんの体調に合わせてお預かりもできますので、相談しながら赤ちゃんと過ごしていきましょう。

母乳育児について

母乳育児で育てたいな、とお考えの方へ

厚生労働省の乳幼児栄養調査(2015年)では、9割以上の妊娠中の女性が赤ちゃんを育てたいと回答しています。母乳は赤ちゃんへの何よりのプレゼントとなります。母乳はでる人とでない人がいると思われていますが、そうではありません。母乳で育てるためにはいくつかのポイントがあり、それを守れば、ほとんどの方が母乳で育てることが出来ます。

1.母乳で育てる、と決める

妊娠中から赤ちゃんとお母さまに関わる全ての人と、赤ちゃんの栄養法について話しあい、母乳で育てたいことを伝えておきましょう。

2.妊娠中から授乳のイメージ作りをする

お産後の早い時期から授乳するほど、早く出てきます。赤ちゃんが欲しがったらどんどん授乳することで、母乳が出るようになります。作られた母乳を、赤ちゃんに飲みとってもらえると、新しい母乳が作られていきます。適切な抱き方や乳首のくわえさせ方が大切です。

3.お産直後から赤ちゃんと一緒に過ごし、どんどん授乳する

お産後の早い時期から授乳するほど、早く出てきます。赤ちゃんが欲しがったらどんどん授乳することで、母乳が出るようになります。作られた母乳を、赤ちゃんに飲みとってもらえると、新しい母乳が作られていきます。適切な抱き方や乳首のくわえさせ方が大切です。

4.不必要な人工乳をあげない

赤ちゃんはおっぱいがたくさん出始めるまでの3日間のお弁当と水筒をもって生まれてくるといわれるように、おっぱいをしっかり飲みとっていれば、そのほかの水分を与えなくても脱水にはなりません。

5.困った時の相談先を見つける

母乳育児は長丁場です。困った時や悩んだ時に気軽に相談できると、楽に続けることができます。当院では、国際認定ラクテーション・コンサルタントという母乳育児の専門家が、産婦人科医、助産師がいるので、母乳育児のあらゆる悩みやトラブルに対応できます。

さまざまな母乳の利点を考えて、当院では母乳育児をお手伝いさせていただいています。
ただし医学的に人工乳の補足が必要な場合は、小児科医師と相談しながら人工乳を補足することもあります。赤ちゃんとお母さんにとって、最適な授乳プランを考えていきます。

母乳栄養がいい理由

感染から赤ちゃんを守ります

母乳の中には感染を妨げる成分が多く含まれ、人工栄養の赤ちゃんと比べて感染症にかかりにくく、かかっても早く治ります。
生まれて最初の予防接種のような意味があります。初乳にかかわらず、何年も感染予防効果が続きます。

オーダーメイドの成分で赤ちゃんの成長を助けます

月齢と共に母乳は変化し続けます。1回の授乳でも、はじめはさっぱりとした味で赤ちゃんの渇きをいやし、のむにつれ脂肪分が増えてこってりした味で満腹感を出すといわれています。
母乳は赤ちゃんのためのオーダーメイドです。

赤ちゃんへの利点がたくさんあります
  • ・乳幼児突然死症候群のリスクを低くする
  • ・将来、糖尿病や肥満、小児がん(白血病・リンパ腫)になりにくい
  • ・神経発達に良く、より知能が高くなると考えられている
  • ・メタボリックシンドロームの予防効果がある
アレルギーから赤ちゃんを守ります

母乳のみで育つと喘息やアレルギー疾患のリスクが低くなります。

ママにも良いことがたくさんあります
  • ・子宮のもどりを良くし、悪露も早く止まります
  • ・脂肪を消費し、ダイエット効果があります
  • ・乳がんや卵巣がんの予防効果があります
  • ・骨粗しょう症や糖尿病、関節リウマチ、高血圧、高脂血症、心血管系疾患の予防効果があります
  • ・夜中の授乳も楽にできる

母乳育児について参考にできる書籍

妊娠中から参考になる本を読んだり、インターネットのサイトを見てみるのもおすすめです。

ラ・レーチェ・リーグ日本

https://llljapan.org

日本ラクテーション・コンサルタント協会

https://www.jalc-net.jp

母乳育児支援ネットワーク

https://bonyuikuji.net