診療科・部門

放射線技術科

最新鋭の検査機器で患者さんの負担を減らし、医師の診断をサポートしています。

放射線技術科は、高度医療の実現のために開設されました。現在25名の診療放射線技師が検査装置を使い、精密で正確な検査を行っています。

医師が患者さんの疾患を正確に診断するためには、精密な検査ができる機器が欠かせません。当科では2018年2月に、茨城県内では初となる最新鋭のCT装置「IQon Spectral CT」を導入しました。この機器は世界初の2層検出機を搭載し、精度の高いスペクトラル解析が可能です。造影剤の量も大幅に低減し、患者さんの負担が少ない検査ができるようになりました。また2018年3月には、「Ingenia」3.0テスラMRI装置も導入するなど、積極的に最新の検査機器を導入しています。他にも、X線写真を撮影する装置や、血管造影装置、マンモグラフィー装置、骨密度測定装置など正確な診断、診療ができるようにサポートをしています。

当院では診療科が多く、検査を必要とする患者さんもたくさんいます。そのため正確かつ迅速、そしてできるだけ負担を少なく検査を受けてもらうことが大切であると考えています。検査のことで疑問に思うこと、不安に思うことがあれば、技師にお話いただければ説明しますので、気軽にお聞きください。

スタッフ構成

スタッフ人数 (2023年8月現在)

診療放射線技師 25名(常勤23名、非常勤2名)
放射線技術科看護師 1名
事務員 1名

資格認定者数 (2022年11月1日現在)

検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師 7名
X線CT認定技師 3名
磁気共鳴専門技術者 1名
医療情報技師 1名
胃がん検診専門技師 1名
放射線管理士 6名
放射線機器管理士 3名
医療画像情報精度管理士 4名
臨床実習指導員 1名
第1種放射線取扱主任者 1名
医学物理士 2名
放射線治療品質管理士 1名
BLSプロバイダー 10名
ICLSプロバイダー 4名
BLSインストラクター 2名

一般撮影

一般撮影検査とは

X線(レントゲンとも言います)を用いた写真撮影を行います。X線には物質を透過する性質とフィルムに感光する性質があるので、体内を通り抜けたX線が体内の内部の情報をフィルムに焼きつけ、X線写真となります。一般撮影はCTやMRIなどに比べて撮影時間も短く、救急時などに全体像をすばやく知る必要がある時にも、非常に重要な検査です。

主な検査

胸腹部撮影

主に、肺や腹部(臓器)の状態を確認するために撮影を行います。

骨撮影

主に、背骨や四肢の骨を確認するために撮影を行います。また、骨の状態だけではなく、周辺の軟部組織を確認するためにも撮影を行うことがあります。

撮影を受けるにあたって

  • ・金属(ネックレス・ピアス・ヘアピン・指輪・ブレスレット・時計など)やプラスチック・湿布・カイロなどは、写真に写るため、撮影部位にあわせて外すようにお願いしております。
  • ・検査着も用意しておりますので、必要な方はお申し出ください。
  • ・妊娠またはその疑いがある方は、撮影前にお申し出ください。

その他ご不明な点は、撮影担当技師へお尋ねください。

CT

CT(Computed Tomography)検査とは

X線を利用して、物体を透過したX線の量をデータとして集めて、コンピュータで処理することによって、物体の断面画像を得る検査です。現在多くの施設で実用化されている装置はマルチスライスCTと呼ばれ、短時間で広範囲を撮影することができ、立体的な画像(3D画像)を容易にできるようになりました。また、造影剤を使用する検査により、血管や各臓器の血液の流れを調べることができ、より多くの情報を得ることができます。

高性能CTを導入しています!

Philips社製 IQon spectral CT(アイコンスペクトラルCT)

特徴

世界初の2層検出器を搭載し、いつでも精度の高いスペクトラル解析が可能。

新たな機能紹介
  • ・造影剤の大幅低減検査が可能。[従来の半分~1/4量でも同等の画像取得可能]
  • ・物質弁別(実効原子番号)情報のカラーマップ取得が可能。
  • ・造影コントラストを向上させて画像表示可能。
  • ・ヨード(造影剤)の密度評価が可能。
  • ・金属アーチファクト低減機能搭載。
  • ・X線管球の高速回転(0.27sec)により動きに強い。[心臓検査の対応拡大]
参考画像(他施設症例)
①腹部 造影剤を通常の1/4に減量した画像
②心臓(冠動脈) 造影剤量9ml
③腎結石 物質弁別(実効原子番号解析)
④肝臓 コントラスト向上・物質弁別
⑤腸管 コントラスト向上
⑥腹部 造影剤減量+コントラスト向上
⑦肺血流評価 ヨード造影剤強調像等
⑧腰椎 金属アーチファクト低減

※画像はPHILIPS社より提供

CT検査室からのお願い

当院のCT検査は予約制ですが、緊急検査の有無、混雑状況、患者様毎の検査状況により、予約時間通りに検査ができない場合があります。予約時間を守るように努めておりますが、開始時間が遅れる場合もありますので、ご了承ください。当日予約外CTについては予約患者様の合間にて検査を行いますのでお待たせする時間が長くなる事があります。

CT検査前の飲食・排尿について

飲食 排尿
腹部単純CT撮影 午前検査⇒朝食を摂らないでください。
午後検査⇒朝7時以降、食事を摂らないようにお願いします。

水分(水・お茶)の制限はありません。検査当日は水分を多めにとるようにしてください。
腎臓・前立腺・膀胱に関して撮影される患者様は、1時間前から排尿されないようにお願いします。
それ以外の部位を検査される患者様は、制限はありません。
単純CT撮影(腹部以外) 制限はありません。 制限はありません。
造影CT検査(全例) 午前検査⇒朝食を摂らないでください。
午後検査⇒朝7時以降、食事を摂らないようにお願いします。

水分(水・お茶)の制限はありません。検査当日は水分を多めにとるようにしてください。
腎臓・前立腺・膀胱に関して撮影される患者様は、1時間前から排尿されないようにお願いします。
それ以外の部位を検査される患者様は、制限はありません。

CT検査の注意事項

下記に該当する方は、事前に担当医師、または検査室に問い合わせください。検査を行えない場合があります。

  • ・ICD(植込み型除細動器)を使用している方
  • ・妊婦または妊娠の可能性のある方
  • ・閉所恐怖症の方

造影CT検査の注意事項

造影CT検査については、下記に該当する方も事前に申し出てください。造影剤を使えない場合があります。

  • ・以前に造影剤を用いた検査で副作用(気分不快、蕁麻疹など)を経験した方
  • ・喘息の方
  • ・アレルギー体質の方
  • ・糖尿病治療のための飲み薬を服用している方
  • ・授乳中の方

CT検査の流れ

1. 検査前準備

金属は検査のさまたげになる場合がありますので金属のついた服、下着、アクセサリー、電子機器等をはずしていただきます。また、検査着に着替えていただくこともあります。

2. 検査中

1回の撮影時間は検査内容で異なりますが、単純検査で5~10分、造影検査で10~30分程度です。

  • 1. 検査台に仰向けで寝て頂きます。撮影部位によっては両手を頭の上にした体制で検査をさせて頂きます。
  • 2. 検査台が上がり機械の中へ入っていきます。
  • 3. 撮影が始まると撮影する部位により息を止める合図が入ります。(単純撮影は何度か撮影を行って終わりになります。)
  • 4. 造影検査では検査のはじめに注射をします。
  • 5. 注射したところから造影剤を静脈を通して入れていきます。(身体が急に熱くなりますが正常な反応です。ただ、気分が悪くなったり、かゆみを感じることがありましたら、すぐにスタッフに声をかけてください。担当医師が適切な処置が行えるように待機しておりますのでご安心ください。)
  • 6. 撮影が終わりましたらスタッフが検査台を下げます。下がりきったら降りて頂き検査終了となります。
造影検査後について
  • ・検査後、十分な水分をお取り下さい。
  • ・入浴や食事等、日常生活に特に制限はありません。その他の検査などによる制限に従ってください。
  • ・現在授乳中の方は、造影検査後48時間の授乳をお控え下さい。
  • ・帰宅されてから、気分が悪くなったり、かゆみを生じるなど異変が起きる場合があります。また、時間が経ってから(数時間~数日中)副作用の症状が出る場合もありますので、気になることがありましたら当院にご連絡ください。夜間帯も対応しております。(つくばセントラル病院:029-872-1771)

MRI

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは

磁気共鳴画像診断の意味で、強力な磁場と電波を利用して体内の状態を撮影する検査です。姿勢を変えることなく、あらゆる角度から体のいろいろな部分の面像を得ることができます。また、1回の検査の中で何種類もの画像を撮影します。放射線を使わないので、被爆の心配もありません。

3.0テスラ MRI装置「PHILIPS社製Ingenia3.0T」

In-Bore solution(インボア)を導入!

インボアとは映像、LED照明と音による検査空間を演出したシステム。狭いところが苦手で今までMRI検査ができなかった方にもお勧めです。ミラー越しの映像を見ながら検査できます。(部位により制限あり)さらに不安軽減に役立つ70㎝ワイド開口径で空間的なゆとりもあります。

LED照明バリエーション
映像ギャラリー

MRI検査を受けるにあたっての注意事項

MRI検査室内は強力な磁場が発生していますので、検査の受けられない方や室内に持ち込めないものがあります。

以下に該当される方は検査を受けることができません。

  • ・心臓ペースメーカー①
  • ・植え込み型除細動器を装着されている方
  • ・人工内耳を装着されている方
  • ・神経刺激装置を装着されている方②
  • ・骨成長刺激装置を装着されている方
  • ・脳深部刺激装置を装着されている方③
  • ・可動性義眼を装着されている方
  • ・体内で移動、脱落の可能性がある金属(内視鏡クリップ④等)を挿入されている方

※上記の製品(①~④)の中には、MRI検査に対応した製品がありますが、検査前に処置が必要な場合があります。必ず検査を予約される際に医師に相談してください。

以下に該当される方は、MRI検査が受けられないことがあります。検査を予約される際、必ず医師と相談し、検査が可能かどうか確認してください。

  • ・脳動脈クリップを入れている方
  • ・圧可変式シャントバルブを入れている方
  • ・金属製の人工弁を入れている方
  • ・ステント(冠動脈ステント、動・静脈ステント、胆管ステントなど)を入れている方
  • ・下大静脈(IVC)フィルタを入れている方
  • ・血管などの塞栓用コイルを入れている方
  • ・骨接合プレート・ワイヤーおよび人工骨頭・関節を入れている方
  • ・入れ墨をされている方(眉や体など)
  • ・妊娠中または妊娠している可能性のある方
  • ・金属片(鉄工、溶接工、戦争時の銃弾片、材質不明なもの)が体内にある方
  • ・歯列矯正ブリッジ、義歯インプラント
  • ・磁石を用いた義歯
  • ・閉所恐怖症の方
  • ・じっとしているのが困難な方

※部位や内容によっては検査に制限を受ける、または検査を受けられないことがあるため、必ず検査を予約される際に医師に相談してください。

MRI検査前の飲食・排尿について

飲食 排尿
単純MRI撮影(腹部) 午前検査⇒朝食を摂らないでください。
午後検査⇒朝7時以降、食事を摂らないようにお願いします。

水分(水・お茶)の制限はありません。検査当日は水分を多めにとるようにしてください。
腎臓・前立腺・膀胱に関して撮影される患者様は、1時間前から排尿されないようにお願いします。
それ以外の部位を検査される患者様は、制限はありません。
単純MRI撮影(腹部以外) 制限はありません。 制限はありません。
造影MRI検査(全例) 午前検査⇒朝食を摂らないでください。
午後検査⇒朝7時以降、食事を摂らないようにお願いします。

水分(水・お茶)の制限はありません。検査当日は水分を多めにとるようにしてください。
腎臓・前立腺・膀胱に関して撮影される患者様は、1時間前から排尿されないようにお願いします。
それ以外の部位を検査される患者様は、制限はありません。

MRI検査の流れ

1. 検査前準備
  • ・次の物は故障や検査に影響することがありますので、検査前に必ず取り外しておいてください。金属類:携帯電話、時計、ヘアピン、カギ、メガネ、アクセサリー類 など。磁気カード:キャッシュカード、クレジットカード、定期券 など。その他:補聴器、義歯、湿布、カイロ、エレキバン、ベルト、金属のある下着、アイメイク、カラーコンタクトレンズ(レンズの淵が彩られているものも)、ニコチンパッチ、ニュープロパッチ、ニトロダームテープ(表面が肌色で、貼る面が銀色のもの) など。
  • ・検査時間が長いため、事前にお手洗いは済ませて下さい。(腎臓、前立腺、膀胱の検査は尿をためて検査することがあるので、この検査の患者様は排尿しないようにお願いします)
  • ・金属類が付いている服は検査着に着替えていただきます。
2. 検査中

MRI検査をより安全に受けていただくために毎回、検査前に問診表を用いて確認をさせていただきます。検査時間は検査する場所によりますが約20分から50分です。

  • ・更衣室にて貴金属類をはずし、必要があれば検査着に着替えていただきます。
  • ・検査前に持ち物、体内の金属の有無を確認します。
  • ・検査用ベッドに仰向けに寝ていただきます。(一部うつぶせで行う検査もあります)※体の位置がずれないように固定をする場合があります。
  • ・検査中に気分が悪くなったりした場合の連絡用にブザーをお渡しします。音を和らげるためにヘッドフォン、耳栓で防音します。
  • ・当院の検査では映像を見ながら検査できます。顔の前にミラー設置し、機械奥のモニターを見ながら検査できます。(検査によっては映像を見られない検査もあります)※主に映像を見ながらできる検査:脳、脊椎、胸部、腹部、骨盤部
  • ・検査がはじまると連続的に騒音がしますが磁石から出る音ですので心配はいりません。動かないように寝ていて下さい。(胸部の検査や腹部の検査の場合は何回か息をとめて検査を行うことがあります。)
  • ・検査の内容により、造影剤という薬を静脈内に注射して検査を行う場合があります。

造影検査の注意事項

  • 1. 以下の方は造影剤を使えない場合がありますので事前に担当医師、検査室へお申し出ください。
    • ・喘息の方
    • ・腎機能の悪い方
    • ・透析の方
    • ・アレルギー体質の方
    • ・以前に造影剤を使用して気分不快などの症状等があった方
    • ・授乳中の方
  • 2. 当院では造影剤使用承諾書の署名を毎回お願いしています。
  • 3. 患者様ご本人の署名をした上で検査当日ご持参ください。(造影剤使用承諾書は診察時主治医よりお受け取りください。)
  • 4. 検査前に点滴をとります。検査の途中に点滴をつないでいるところから薬剤を入れて検査します。造影検査の場合は上記表のように飲食は対応してください。
  • 5. 常用薬を飲んでいる患者さんは、主治医の指示に従って下さい。

MRI検査室からのお願い

当院のMRI検査は予約制ですが、緊急検査の有無、混雑状況、患者様毎の検査状況により、予約時間通りに検査ができない場合があります。予約時間を守るように努めておりますが、開始時間が遅れる場合もありますので、ご了承ください。当日予約外MRIについては予約患者様の合間にて検査を行いますのでお待たせする時間が長くなる事があります。

検査内容

脳MRI検査

脳梗塞、脳腫瘍、認知症などを調べます。また、MRI検査では造影剤を使用しないで、血液の流れを利用して血管を描出することができ、脳動脈瘤、動脈塞栓症、血管狭窄などの診断に利用されます。

脊椎MRI検査

頸椎、胸椎、腰椎を撮影し、椎間板ヘルニアによる脊椎神経の圧迫や新鮮圧迫骨折、その他、脊椎変性疾患などの診断に有用です。

四肢MRI検査

上肢(肩、肘、手)、下肢(股関節、膝、足)など四肢を撮影します。骨組織はもちろん関節、靭帯の診断にも有用な検査です。骨折、筋・腱損傷、嚢胞などを調べます。

腹部・骨盤MRI検査

肝臓、膵臓、胆嚢、膵胆管、腎臓などを撮影し、腫瘍、嚢胞、胆石などを調べます。骨盤に関しては、膀胱、膣、子宮、卵巣、前立腺などの大きさや形状、病変の部位や広がりの診断、腫瘍、筋腫、嚢胞などを調べます。

その他検査

MRI検査は、乳腺、心臓、下肢血管などの検査にも有用です。腫瘍や血管狭窄、心機能などの診断に役立ちます。

※画像はPHILIPS社より提供

透視検査

透視検査とは

透視検査とは、X線透視撮影装置で行う検査です。X線透視撮影装置はX線テレビとも言われ、バリウムなどの造影剤を使用し、見えづらい体内の臓器の形態、機能などをリアルタイムの映像として観察することができます。

検査の種類・方法

検査の目的は多岐にわたり、バリウムを用いた胃・食道・大腸といった消化管の検査を中心に、ヨード造影剤を利用した胆嚢・胆管の検査や泌尿器系、婦人科系などの検査を行うことができます。

胃部・十二指腸透視検査(胃部造影)

バリウムを飲んで頂き食道・胃・十二指腸へバリウムを流し色々な方向から撮影します。前日の準備は、胃の中に食べ物や飲み物が残っていては正しい検査ができませんので、検査前日の21時以降は絶食し、水、お茶等の飲食をしないでください。血圧、心臓等のお薬の服用は医師の指示に従ってください。検査直前には胃の動きを一時的に抑える薬を筋肉注射します。検査後はバリウムが残らない様に下剤をお渡ししますのでなるべく早く飲んで当日は水分を沢山取って下さい。

注腸検査(注腸造影)

バリウムを1.5㎝位の管を使って直腸から注入し大腸全体に造影剤を流し、その後空気を入れ腸を膨らませ体の方向を変えながら撮影していきます。大腸の中に便が残っていては正しい検査ができません。前日の準備は注腸検査予約表に従って行って下さい。お薬などを服用している方は医師の指示に従ってください。何日か白い便が出ますが心配ありません。検査直前には腸の動きを一時的に抑える薬を筋肉注射します。検査後は、多めに水分を取って頂ければ便秘の心配はありませんが便秘がちな方には下剤をお渡ししています。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

内視鏡を使い十二指腸乳頭から細い管(カテーテル)を総胆管内に挿入し、造影剤を注入し、胆管・胆嚢・膵管などを造影します。胆石、総胆管結石、胆管がん、胆道がん、膵臓がん、慢性膵炎等を診断することができます。病変があった時は切除したり狭くなっている部分にステントと言われる金属で出来た網目状の物やチューブを入れて拡げたりします。

脱臼の整復

脱臼した部分を透視画面で確認しながら整復していきます。

脊髄腔造影

脊髄腔に造影剤を流し形態など観察をします。

血管造影検査

検査はカテーテル施行医(放射線科医・循環器医・腎臓内科医・脳神経外科医)のほか、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師など様々なスタッフが協力して行います。

血管造影検査とはカテーテルという細い管を動脈や静脈に挿入し、造影剤という薬を注入して撮影する検査です。腫瘍や血管の病気(狭窄・閉塞)の診断を行います。また腫瘍の栄養血管を塞栓したり、狭い血管を拡張させたりする治療をIVR(Interventional Radiology)といいます。X線透視装置を用いて、透視下でカテーテルを目的部位まで進め造影剤を注入して目的の血管を観察します。血管造影では造影剤を使用する前の画像と造影剤を入れた画像をサブトラクション(引き算)して血管のみを描出するDSA(digital subtractionangiography)を行います。

PHILIPS社製 Allura Xper FD20

腹部領域

TACE(肝動脈化学塞栓療法)

腫瘍(肝細胞癌)に栄養を供給する肝動脈に、抗癌剤を混ぜた塞栓物質を注入して、腫瘍細胞を壊死させる治療法です。選択的にアプローチでき、同時に複数個所の治療が可能です。

UAE(子宮動脈塞栓術)

両側の子宮を栄養する動脈(子宮動脈)を造影剤に混ぜた塞栓物質(エンボスフィア)を注入して、筋腫の血流を止める治療法です。血流が止まることで酸素の供給が絶たれた筋腫は組織が死んで縮小することにより症状の改善が見られます。正常な子宮は子宮動脈以外の動脈からの血流があり、一時的に血流が足りない状態になりますが、やがて回復します。

心血管領域

PCI(経皮的冠動脈形成術)

心臓の血管(冠動脈)で狭くなった部分を広げる治療です。これにより血流が増えて、狭心症などの症状を改善させます。狭くなった血管に内側からバルーンと呼ばれる風船で拡げたり、ステントと呼ばれる金属で出来た網目状の筒を留置します。

EVT(末梢血管治療)

末梢血管治療(EVT)とは、「末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症、重症下肢・上肢虚血、急性動脈閉塞など)」を主とする手足の血管が細くなったり、詰まった箇所に対して、腕や足の付け根にある血管から細い管を入れて、バルーン(風船)やステント(網目状の金属)等で広げて血流を良くする治療です。

バスキュラーアクセス領域

VAIVT(経皮的バスキュラーアクセス拡張術)

血液透析を行うには、まずシャントが必要となります。シャントとは、静脈を動脈に縫い合わせて繋ぐことにより、動脈血を直接静脈に流す手術です。シャントが閉塞や狭窄すると、十分な血流が取れず、透析率が落ち時間がかかったりするようになります。短時間に治療ができるため、シャントの作り直しに比べ身体面の負担が少ない手術です。

検査・治療を安全に行うために

血管造影検査では、検査・治療前にタイムアウトを行っております。検査・治療の安全性を保つために検査に携わるスタッフで、お名前・検査目的等を確認させていただいております。検査前にお名前など伺いますことにご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

放射線治療

放射線治療棟のページをご覧ください。