医療法人つくばセントラル病院|診療科のお知らせ
循環器内科
はじめまして
診療科のお知らせ

はじめまして


循環器内科 田中 千博(かずひろ)

平成19年5月に赴任してきました田中と申します。昭和59年に新潟大学を卒業し、東京医科歯科大学循環器内科に所属していましたが、平成18年より筑波大学循環器内科に所属しています。前任地は土浦市にある国立病院機構霞ヶ浦医療センターです。
茨城県は私にはなじみの多いところで、土浦協同病院・猿島協同病院・取手協同病院などでかなりの年限を過ごさせていただきました。私を育ててくださったのも茨城県の人々であったと言っても過言ではないでしょう。今回ささやかではありますが、今までの私の知識が皆様のお役に立てるのならば嬉しい限りです。
当院の循環器内科は、前任者の神谷英樹先生がお辞めになった後は常勤医がいない状態が1年間ありました。一人派遣ですので石津隆医局長を始めとした内科医局の先生方の協力は大変ありがたいものです。さて牛久市は3次救急を行う病院に30分で行ける利点があります。その中で当院の持ち味は何か、患者の皆様が期待するものは何か、それにどこまで答えられるか自問しているのが現状です。まずは変革でなく観察すること、しばらくは自分の色を出さずに染まることが私の最初の仕事になっています。良い点・悪い点色々ありますがじっくりと腰を据えて観察していきます。
私の専門は狭心症・心筋梗塞に伴うPTCA・ステント留置術ですが、ペースメーカー植え込み等も行っています。ただし現状では大学からの応援を依頼する関係上、緊急カテーテル検査はできません。必要時には筑波メディカルセンター病院ないし大学病院へ行ってもらいます。最近は平均寿命が飛躍的に延びてきましたが、病気になる年齢も以前より遥かに延びてまいりました。70歳代の病気はまだまだ、80歳代で初めて発症することもままあります。ただ闇雲に検査するのでなく、患者皆様が何を望み、どのような人生観を諦受しているのか聞き出すことも大切だと思っています。ただ短い時間しか皆様に分けて与えられないのが残念です。
外来では多い疾患の一つに高血圧が挙げられます。正式には本態性高血圧症といいます。原因が何であるかよく判らない高血圧の総称です。遺伝的要因が強いのですが、遺伝子も複合して発症しているため現在のところまだ同定はされていません。さらに精神的な要因も強いため、外来受診時直ぐに内服薬を処方するわけではありません。一ヶ月血圧を家庭ないし職場で計測していただき、その結果を基に投薬するか判断します。投薬が始まったからといって直ぐに正常値にするわけではありません。ゆっくりと時間をかけ(およそ6ヶ月ぐらい)で血圧を下げていきます。統計上直ぐの降圧は脳梗塞を生じる原因となるからです。また運動も奨励します。運動することによって血管が開き、降圧してくれるからです。
次に多いのが不整脈です。今から10年前イギリスのフラミンガムで行った疫学調査の結果、不整脈を訴える人に抗不整脈剤を投与したら、投与しなかった人に比べ寿命が短くなりました。この結果が出て以来、なるべく投薬はしない傾向になっています。ただし心房細動は脳梗塞の発症を4倍に高めるため治療の対象になっています。
高脂血症に関しては、単独では大きな有意差は出ていませんが、高血圧・糖尿病・肥満など他の疾患が合併すると低下させた方が合併症が少なくなることが判ってきました。
最後に治療とは改善することでなく、悪化すること(合併症)をなるべく抑えて寿命を短くさせないことだと考えています。まだまだ人生の未熟者ですがどうぞ宜しくお願いします。


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