 整形外科 |
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 膝関節疾患に対する外科治療 |
近年、スポーツ人口の増加と高齢化社会を背景に膝を中心としたスポーツ外傷や、変性疾患が増加しています。スポーツ外傷には主に前十字靭帯損傷や半月板損傷がありますが、それぞれ関節鏡といった小さなカメラを用いた前十字靭帯再建術、半月板縫合・部分切除術等の手術が可能で良好な臨床成績が得られています。また、変性疾患である変形性膝関節症や関節リウマチに対しては人工関節置換術を行い疼痛の除去や活動性の改善が期待できます。われわれ整形外科はチーム医療を行い、上記の膝関節疾患に関しても最善かつ最高の治療を心掛けています。
- 1)前十字靭帯損傷
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膝の靭帯損傷の中でも前十字靭帯は、内側側副靭帯や後十字靭帯とは違い手術治療を行うことが多い靱帯です。サッカー、バスケットボール、スキーなどでの受傷が多く、膝を強くひねって痛みや腫れがあるときは前十字靭帯損傷が疑われます。スポーツへの復帰や膝の不安定感の改善、続発する半月板や関節軟骨損傷を防ぐため前十字靭帯再建術を行うことがあります。
- 前十字靭帯再建術
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膝前面に1cm程度の小さな切開を2ヶ所作り、そこから関節鏡(内視鏡)を関節内に入れて手術を行います。損傷した前十字靭帯を切除し、半月板、関節軟骨、滑膜の状態も観察し必要に応じて治療をします。つづいて膝前内側に3cm程切開し、ハムストリング腱(膝を曲げる腱のうちの1つ)を採取し再建靭帯を作ります。この切開部分から脛骨と大腿骨にドリルをしてトンネルをあけ、再建靭帯を通しチタン性のボタンやスクリュー等で固定します。術後3週間ほどで独歩が可能となります。術後、主に膝の筋力を鍛えるリハビリを行い、6〜8ヶ月後のスポーツ復帰に備えます。
- 2)半月板損傷
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膝をひねってから膝痛が出る場合や、徐々に痛くなってくる場合など症状は様々です。膝の引っかかりを感じる場合や、ひどいときは引っかかったまま膝が伸びないこともあります。この場合、半月板が損傷している可能性があり、場合によっては関節鏡の手術が必要になります。
- 半月板部分切除、縫合
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膝前面に1cm程度の小さな切開を2ヶ所作り、そこから関節鏡(内視鏡)を関節内に入れて手術を行います。半月板の損傷部分は専用道具を使って必要最小限の切除を行います。もしも術中に半月板の損傷部位が縫合可能と判断された場合には2cm程の小切開を膝内側(または外側)に追加して数ヶ所縫合固定します。術後は包帯固定のみで膝の屈伸は直後から許可します。部分切除術の場合には翌日からの歩行可能ですが、縫合術の場合には若干遅らせることがあります。
- 3)変形性膝関節症、関節リウマチによる膝関節破壊
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変形性膝関節症や関節リウマチによる膝関節破壊は進行すると、安静時や動くとき必ず膝が痛み、そのために活動範囲が狭まり日常生活も困難になります。外来での内服薬、外用薬、注射、装具、リハビリなどの保存治療に効果がない場合、人工関節手術が適応となる場合があります。人工関節置換手術後は痛みが軽減し、活動範囲の拡大が期待できます。
- 人工膝関節置換手術
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手術時の出血に対し、術前に自分の血液を輸血用に貯めておきます。手術は膝前面を12〜15cm程度、縦に切開し、いたんだ軟骨や骨を取り除き適切なサイズの人工関節部品を設置します。部品はネジや骨セメントで骨に強固に固定します。関節内にドレーンチューブを留置し術後の血腫を予防します。このチューブは術後2日目までに抜去します。チューブ抜去後からベッド上で膝可動域訓練を開始し1週頃までには立位訓練を行い早期の自立歩行をめざします。退院は術後3、4週頃の予定です。
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