つくばセントラル病院は平成とともに歩みを進め、30年を超える実績を築いて参りました。
腎センター・透析室はその中核的存在であり、そこで多くの経験を蓄積して参りました。
これも地域の利用者ご家族の皆様のご理解ご指導の賜物と感謝しております。
長年の業務継続に伴い利用者様が増加し、2008年9月より、本院の関連施設として発展的に、
「セントラル腎クリニック龍ケ崎」を龍ケ崎市にオープンすることが出来ました。
人工透析を中心とした診療所で、最新鋭の透析機器を揃え、セントラル病院で研鑽を積んだスタッフと
新たな腎臓内科医師も迎え、皆様の治療、より高い満足度の達成に邁進する所存であります。
”こころと技術を両輪に”をモットーに我々医療者が利用者様に信頼していただけるよう努力して参る所存です。
今後ともご意見ご指導を頂ければ幸いです。
・透析技術認定士 6名
・呼吸療法認定士 5名
・血液浄化専門臨床工学技士 1名
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
朝 8:50~ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
夜 ~20:30 | ○ | ○ | ○ |
※地域によっては送迎が困難な場合があります。
※車いす使用や介助が必要な患者さまはご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
9:30~ (受付9:00~11:30) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
休診:日曜日、祝祭日、年末年始(12/31~1/3)
診療科 : 一般内科
送 迎 : 一般内科受診の患者さまへの送迎は行っておりません
ご利用の患者様へのお願い※引き続き不要不急の外出は控えましょう
など感染予防対策を願いします。 院内環境・クリニックでの取り組み
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地下水膜ろ過システム ※1 (タクロウ管理工業ホームページより)
当院では、タクロウ管理工業社製の地下水膜濾過システムを採用し、さまざまな処理を施すことで上水道としても医療用水としても使用できる安全性を確保しています。(タクロウ管理工業ホームページ:http://www.takurou-k.com/about.html)
更に茨城県南水道企業団からの取水ルートを設けており、地下水の急な水質悪化にも対応できるよう、対策を構じています。
(タクロウ管理工業災害対策ページ:http://www.takurou-k.com/about/disaster_control.html)
自家発電装置の紹介 ※2
当院では東京電機社製の135KVAの容量を持つ自家発電装置を採用しており、停電時にも安定した電力供給が可能です。
(株式会社 東京電機 ホームページ http://www.tokyodenki.co.jp/)
シャントエコー検査の紹介 ※3
シャントは患者様にとって大切な命綱です。大切な命綱を守るため、当院では超音波エコー検査を適宜行っていますコヴィディエン社製超音波検査装置マイクロマックスを1台所有しており、血流量測定や血管に狭いところが無いかなど、
コヴィディエン社製マイクロマックス
エコーレポート
ベッドサイドで迅速に検査を行う事で、トラブルへの早期対応が可能です。
実際のエコー検査の風景
当院では地震や火災など災害発生時でも落ち着いて対応できる様に定期的に災害訓練を行っております。
毎月第一週月曜日と火曜日に患者さん向けに実施し、第一週火曜日の午後はスタッフ向けの災害訓練を実施しており、
透析中に災害が発生し、治療の継続が不可能となった場合には安全かつ迅速な返血作業と避難誘導が求められます。
そのためスタッフと患者さんが協力して災害訓練を実施しています。
各ベッドのテレビにて災害発生時の返血から避難までの流れや、災害に関する内容を無料で視聴する事ができます。
Kt/V | Whole-PTH | Alb | BUN(透析前) | |
基準 | 1.4 | 35~150pg/mL以下 | 3.5g/dL以上/td> | 80mg/dL以下 |
当院平均値 (2017/8現在) |
1.5 | 111.5pg/mL | 3.55dL | 56.13mg/dL |
透析治療を受ける患者さんの血管は傷みやすいという特徴があり、血管の壁が硬く変化して細くなり、血液の流れが悪くなってしまいます。
合併症として脳梗塞や心筋梗塞はよく知られていますが、以外と知られていないのが足の病変です。
血液が流れにくくなるので初期はしびれや冷感、だるさや痛みなどの症状が現れます。また血液が末端に届けられないために傷が治らず、感染を起こすと潰瘍(かいよう)化して悪化すると壊疽(えそ)となり、足の切断にまで至る事があります。
当院で行っているフットケアは、この様な足の病変をいち早く発見し治療をして、普段の生活の中で注意する点などをお伝えしています。
当院では全ての患者さんにフットケアを行う担当看護師が割り当てられており、定期的に足の状態(爪・水虫・傷など)をチェックしています。
透析患者さんは腎臓の機能が悪くなり体内の老廃物を排出しにくくなっています。
また、カリウム(K)やリン(P)など本来は尿と一緒に排出され、常に一定の濃度を保つようになっている物質もコントロールができなくなります。
当院では透析患者さんに対して日々の食生活で注意するポイントや、調理する際の工夫などを管理栄養士が定期的に指導しています。
また、季節ごとの食べ物や飲み物、外食についてもアドバイスを受けることができます。
特に透析患者さんが注意すべき代表的なものに塩分・水分・カリウム・リンがあります。しかし、注意が必要との考えから食べるのを控えたり、
偏食になってしまっては意味がありません。栄養不足にならないことも重要なことなのです。
大切なのはしっかり食べてしっかり透析をするということです。食事について気になることはお気軽にご相談ください。
以下に塩分・水分・カリウム・リンについて簡単な説明文を掲載します。
塩分:塩分と水分には密接な関係があります。塩分摂取が多いと自然と水分が取りたくなります。そして水分を多く取ると塩分が欲しくなります。こうして塩分摂取と水分摂取の悪循環になってしまいます。また塩分は高血圧や浮腫の原因にもなるため塩分摂取はなるべく少なくしましょう。理想は1日5~8gです。塩分1gは醤油なら小さじ1杯、ソースなら小さじ2杯、ケチャップなら大さじ2杯となります。
水分:透析患者さんは腎臓の機能低下により尿が出ない、または出る量が少ないため水分を取り過ぎると体内に水分が貯留していきます。溜まった水分は体重増加のほかに浮腫として現れ、肺では肺水腫から呼吸困難の症状を呈します。また、心臓にも負担がかかり心不全の危険があります。透析患者さんは体重増加を中1日ならドライウエイト(適正体重:DW)から3%、中2日なら5%までの増加量にとどめましょう。
リン(P):透析患者さんは代謝異常の結果リンの排泄が困難になり、カルシウムの吸収が阻害されます。これによって高リン血症と低カルシウム血症になります。これらの結果により骨がもろくなったり痒みが出たりします。長期にわたると二次性副甲状腺機能亢進症の原因になります。また、リンは取りすぎると血液中のリンの濃度が上昇しカルシウムと結合して血管や関節に石灰化を引き起こします。薬剤でリンやカルシウムをある程度コントロールできますが、一番重要なのは食事です。一般的にリンが多い食品はたんぱく質も多く含み、お互いに比例する関係です。たんぱく質を多く摂取すればリンも多く摂取していることになります。具体的には魚介類・乳製品・練り製品・加工食品に多く含まれていますのでこれらの摂取量には注意しましょう。理想摂取量は1日800mg以下です。
カリウム(K):カリウムは筋肉や神経の働きを調節しています。透析患者さんはカリウムを尿中に排泄できないため高カリウム血症になる恐れがあります。症状として手・指・口唇の痺れ、意識が朦朧とする、呼吸困難、不整脈があります。最悪は心停止になってしまいます。カリウムを多く含む食品には野菜・果物・芋類・豆類・魚介類・肉類・海藻類・乳製品など日常食べるほとんどの食品に含まれています。よってこれらを上手に摂取することが大事です。カリウムは少し工夫すれば減らすことが出来ます。特に野菜は茹でこぼしたり水にさらすことでカリウムを減らせます。ただし蒸した場合は減少しません。他にも100%果汁のジュースや野菜ジュースにも注意が必要です。理想摂取量は1日2000mg以下です。
新聞「セントラル」とは、つくばセントラル病院の透析患者さんとセントラル腎クリニック龍ヶ崎の透析患者さん向けの新聞です。透析患者さんが創設した患者会「腎友会」の役員の方が手作りで毎月月初めに発行しています。透析患者さんの情報共有手段として1993年7月から今日まで続いています。内容は会員やスタッフの紹介、腎友会の行事のお知らせ、勉強会や腎友会の活動報告、スタッフとの懇談会の報告など多岐にわたります。
このような取り組みは茨城県にある腎友会ではセントラル腎友会だけで、全国的にも大変珍しいことです。
~セントラル腎友会より~
新聞は腎友会の会員・非会員問わず全ての患者さんに配布しております。透析について多くの悩みや不安を抱えている患者さんへの解決の糸口に繋げたいとの理念のもと誕生した新聞「セントラル」は、今後も患者さんの情報伝達手段として配布していきたいと考えています。
平成30年度2月より、ダイセン・メンブレン・システムズ社製SHR(透析用水作成装置)、日機装社製DAB-NX(多人数用透析液供給装置)2台とDCS-100NX(多人数用透析監視装置)5台を更新しました。また、新規で6台購入し6床増床、全ベッド数62床となりました。
SHR(透析用水作成装置)とは、RO装置(逆浸透膜水処理装置)のことを言い、当院ではダブルRO膜を採用し、TOC※(全有機炭素)が8ppb、導電率が0.23μS/cmと、ウルトラピュアな透析液を作成しています。
※TOCとはTotal Organic Carbon(全有機炭素)の略で、水中に含まれる有機物の量を示します。
同年度9月より、全台DCS-100NX及びDBB-100NX(個人用透析監視装置)へ更新を行いました。
当院では、二プロ社製HD-03(透析モニタ装置)及び東レ社製MLT-550N(身体組成分析装置)を導入しております。
HD-03は、血液回路にセンサーを取り付けるだけで、容易に実血流量、シャント流量、再循環率、心拍出量の測定が可能です。血液回路に挟み込んだセンサーは、上部のセンサーから超音波信号が送信され、血液回路を横断して下部のセンサーによって受信されるまでの時間を測定します。上部、下部のセンサーは、交互に送受信を行います。血流方向に対して順方向では速く、逆方向では遅くなり、超音波の伝搬時間に差が生じることとなり、この伝搬時間差を利用して血液流量を測定します。
MLT-550Nは、人体では感知できない微小な電流を流し、脂肪、筋肉、体水分の電気の流れやすさの違いで水分量や骨格筋量などを測定する事が出来ます。測定された水分量(細胞外液率)で、ドライウェイトの評価を行うことが可能です。
建物 RC造 地上2階建て(1階944.75㎡ 2階509.47㎡)
建築面積 980.25㎡
延床面積 1454.22㎡
セントラル腎クリニック龍ケ崎
〒301-0004 龍ケ崎市馴馬町2668-1 電話:0297-62-1212 FAX:0297-64-1117
(設置主体)
社会医療法人 若竹会 つくばセントラル病院
〒300-1211 牛久市柏田町1589-3 電話:029-872-1771 FAX:029-874-4763