つくばセントラル病院におけるペインクリニックの歩み


セントラル総合クリニック > ペインクリニック > つくばセントラル病院におけるペインクリニックの歩み

つくばセントラル病院におけるペインクリニックの歩み


1)ペインクリニック患者新患と再来患者数の推移(図1)

 2014年9月から週1回月曜日の午後疼痛患者を治療する診療科としてスタートした。
 手術麻酔の傍らの診療なので、来院患者数が過剰に増えることを危惧し、院内や院外に対して特に宣伝活動のようなことは行わなかった。大学の麻酔科の協力を得て、月、水曜日の午後に手術麻酔のための麻酔科医師を派遣してもらい、2016年4月より月、水曜日の午後の週2回の診療枠を確保した。その結果、再診患者数が微増した。2017年4月にはセントラル総合クリニック開設に合わせて、ペインクリニック外来も移動した。また帯状疱疹後神経痛や多汗症患者へのイオントフォレーシス治療は処置室で行うようにした。ブロック後、観察時間が必要なので、外来2部屋を使用して診察の効率化を図り、患者数の増加につなげた。
 ペインクリニック治療は一人当たりの診療時間が長くかかるため、予約を原則としている。予約枠がすぐに埋まってしまうため初診患者枠を確保することが難しい。今後の課題として、初診患者専用枠を確保する必要があると考えている。

2)疾患別患者内訳(図2、表1)

 最も多いのが皮膚科からの紹介で帯状疱疹関連痛(31%)、続いて頚椎・頸肩腕部痛(18%)、腰下肢痛(16%)などの整形外科疾患であり、三叉神経痛患者も増加してきている。その他の中には癌性疼痛や術後遷延痛なども含まれる。イオントフォレーシス治療を行っている関係で多汗症の患者さんも通院している。

3)神経ブロック別件数(表2)

 圧倒的にトリガーポイント注射が多く、次に星状神経節ブロックが多い。先のスライドで分かるように帯状疱疹関連痛や頚椎・頸肩腕部痛、顔面痛などの患者数が多いことも影響していると思われる。

4)透視下ブロック(表3)

 高周波熱凝固装置を用いたブロックが中心となる。局所麻酔薬によるブロックとは違い、長期間の治療効果が期待できる。

5)イオントフォレーシス治療件数(図3)

 帯状疱疹後神経痛や多汗症に対して3年間で計1,001件の治療実績がある。

ページのトップへ戻る