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 手術室の災害対策

手術室の災害対策

 手術中の患者様は、全身麻酔をかけられ意識がない状態であったり、
下半身麻酔で下肢が動かせない状態であったりします。この手術中に災害があったら…
と不安に感じていらっしゃるかも知れません。
 日本手術部学会が作成した『手術医療の実践ガイドライン』を参考に、
当院における手術室災害対策についてお知らせします。

【1】 火炎対策  

@発生予防。
A初期消火。
B時間は充分ある。必要なら落ち着いて避難。
手術室は各手術室が耐火構造になっており、一つの手術室の火災が
他の部屋に燃え広がる可能性は少ない構造になっています。
 また、フィルターを通した清浄空気による強制換気が行われており、
各手術室内は陽圧に保たれ、 室外からの空気の逆流を防いでいます。
室内が陽圧であることは 室外からの煙や有害ガスの流入がないという事です。
出火場所以外の手術室では、 時間は充分あるので、最短で手術を中止または
終了して、落ち着いて避難すれば良いと言うことです。
C避難経路と避難訓練。
手術室の構造として『出島型』と『中の島型』があり、避難時に推奨されるのが、
『中の島型』です。 災害の発生場所に対して常に反対側にも避難路が
確保されるからです。
 当院手術室は、病棟への出入り口と反対側に日帰り手術センターへの
出入り口があり、 その先には避難用の外階段があります。
緊急避難の観点からは理想的な構造になっています。
 『移動手段』は平行移動で避難する場合と階段を移動しなければ
ならない場合とで違ってきます。
平行移動で避難する場合は、手術ベッドごとの避難が可能です。
手術用ベッドはロックを解除すれば自在な方向に動かすことができるのです。
側臥位や腹臥位での手術体位であっても、そのままで避難ができます。


 階段を使用しなければならない場合にはベッドでは行けません。この場合、
バックボードを使用します。バックボードは、救急の現場で、
外傷患者の搬送に使われています。移動や搬送による脊髄損傷の悪化を
防止する目的で、 頚椎カラー・頭部固定具・固定べルトとセットで
『全脊柱固定具』として使われています。
 頭頸部を正中中間位で固定し、他動的な負荷がかからない状態を保持することで、
脊椎に負荷をかけることなく患者様の移動搬送が可能になります。
狭い通路や階段などの段差のある場所の移動にも有利です。
全身麻酔で意識のない場合の搬送には特に有用と考え装備してあります。


【2】 停電対策  

@開始されていない手術は延期。手術中の場合は最短で終了する。
A重要な補助機械は無停電電源に接続。
 手術室内のすべてのコンセントは停電対策用の自家発電装置に
接続されており(赤色コンセント)、停電時には10秒以内に機械が
使えるようになります。非常室内灯も作動するので、手術は再開できます。
停電が長引いたり繰り返したりするようであれば、自家発電には限界があるため、
最短での手術終了を目指します。
 阪神淡路大震災の際に「自家発電が作動せず、
手術室は窓がないため真っ暗になってしまった」という経験が報告されています。
当院では各手術室に停電時に自動点灯するハンディタイプの非常灯を常備しました。

B空調が停止するためドアを開放しない。

【3】 地震対策  

@手術操作は中止するが緊急の避難はしない。
A開始されていない手術は延期。手術中の場合は最短で終了する。

【おわりに】  

当院手術室の災害対策についてお知らせしました。
今後さらに『安全で安心』な手術室運営を心がけていきます。


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