麻酔科

麻酔と予防接種

予防接種を予定していますが、麻酔との関係はありますか?

麻酔や手術は、一過性ですが免疫抑制作用があります。せっかく予防接種をしても抗体ができなくては無駄になってしまいます。また、予防接種の副作用として、接種後に発熱・発疹・痙攣や脳炎を引き起こす可能性があります。この、副作用が起こる可能性がある期間は手術や麻酔を避けるほうが良いでしょう。

これらの観点から、生ワクチンの場合は接種後3週間、不活化ワクチンでは接種後2日間は全身麻酔を避け、免疫獲得に必要な接種後2週間はなるべく全身麻酔をしないようにしています。

生ワクチン ポリオ・麻疹・風疹・MRワクチン・BCG・流行性耳下腺炎・水痘 3週間
不活性ワクチン 三種混合ワクチン・インフルエンザ・日本脳炎・B型肝炎・肺炎球菌・Hibワクチン 2日

なお、全身麻酔のあとに予防接種をうける場合は、免疫力が回復するまでの1週間程度をあけて接種してください。