入院案内

回復期リハビリテーション病棟

D2病棟(回復期リハビリテーション病棟)

在宅退院を目指す患者さんと家族の不安を取り除き、手厚くフォローします。

2007年7月にスタートした回復期リハビリテーション病棟であるD2病棟は、茨城県南地域のリハビリテーションサービスの中核として地域医療に貢献してきました。当病院は、脳血管障害、大腿骨頸部骨折などの患者さんが治療を終え、在宅退院を目標にリハビリを行う病棟です。医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員、薬剤師、管理栄養士が協力し、チームとなって患者さんとその家族をサポートしています。

院内で治療を終え、入院してくる患者さんだけでなく、院外からのご紹介で入院される患者さんもたくさんいるため、当院の他科との連携だけでなく、地域医療機関との連携も欠かせません。また、在宅退院を目指していることもあり、比較的行動の自由度が高い患者さんも多いため、転倒や転落事故が起きないように注意しながら、ストレスが溜まらない入院生活を送れるように気を配っています。

退院後の生活に不安を持つ患者さんとその家族に対してのフォローも手厚く行っています。各家庭で、間取りや段差などがそれぞれ違うので、患者さんが自宅で安全に過ごすためのアドバイスとして、手すりの設置やスローブの設置などを薦めることもあります。

回復期リハビリテーション病棟の取り組み

対象となる患者様

入院上限日数 対象患者
150日以内※高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷の場合は180日以内 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症等、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態
90日以内 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態
90日以内 外科手術後又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態
60日以内 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態
90日以内 股関節又は膝関節の置換術後の状態
90日以内 急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患又は手術後の状態

多職種によるチームアプローチ

多職種によるチームアプローチ図

各専門スタッフが、カンファレンスにより、情報を共有化しながら、共通の目標を掲げ、入院生活や退院後の生活に向けて支援致します。

病棟方針

  • 1. 多職種による計画的なリハビリテーションアプローチを提供入院早期から多職種による評価・検討会を実施し、最適なリハビリテーション計画を立案します。
  • 2. 退院後の質の高い生活構築のために多角的なアプローチを提供日常生活活動能力としての身の回り動作に加え、屋外での活動や家事・余暇活動さらに職業復帰につながる活動能力の回復を図ります。
  • 3. 病棟での入院生活全てが生活機能向上病棟での生活行為そのものが適切な機能・能力向上につながるような支援を行います。
  • 4. ご本人・ご家族と共に立てる退院後の生活設定ご家族様には退院後の具体的な生活状況設定および社会資源活用についての説明をすることにより、在宅受け入れへの準備をして頂きます。

病院機能評価

リハビリテーション付加機能の認定を受けました

「良質な回復期リハビリテーションを提供するための組織運営」「回復期リハビリテーションに関わる職員の専門性」「チーム医療による回復期リハビリテーション・ケアの実践」において機構が第三者評価をおこない認められた病院に対して発行する認定証になります。

病院機能評価とは

病院機能評価は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動 (機能) が、適切に実施されているかどうかを評価する仕組みです。評価調査者 (サーベイヤー) が中立・公平な立場にたって、所定の評価項目に沿って病院の活動状況を評価します。評価の結果明らかになった課題に対し、病院が改善に取り組むことで、医療の質向上が図られます。