眼科

ロービジョン外来

ロービジョン外来を開設しました!

両眼の矯正視力や視野が、社会生活に不自由を感じる程度に障害されている状態をロービジョンといいます。見えにくい まぶしい など日常生活で困ったり不便を感じていることはありませんか?当眼科ではロービジョンの患者様のご希望により、

  • ・視覚補助具(ロービジョングッズ)の紹介
  • ・ロービジョングッズの選定と指導
  • ・サポート施設等の情報提供

等を行っています。

当眼科で紹介できるロービジョングッズ

手持ち拡大鏡(ルーペ)公的助成対象外

いわゆる虫めがねといわれるもので、携帯が可能で低倍率から高倍率まで種類も多く、さまざまな場面で広範囲に活用できる補助具です。

光源内蔵型拡大鏡 光源内蔵型拡大鏡 使用時
光源内蔵型拡大鏡(エッシェンバッハ社)
7,857円~10,500円

LED電球内蔵なので暗い場所でも安心です。拡大率はさまざまで、用途によって使い分けするのもよいでしょう。

卓上型ルーペ
卓上型ルーペ(写真左)
8,190円

書物の上に置くだけで拡大像が得られ、操作が容易であることから幼児や、高齢者にも利用できます。

携帯用ルーペ(写真右)
4,410円

コンパクトで、首からつるせる紐がついています。

※文献:視能学 値段は ㈱トラストメディカルのもの参照

拡大読書器(日常生活用具)公的助成対象

対象の拡大像を画面に投影することで網膜像を拡大しているもので容易に高倍率が得られるほか白黒反転の機能も備えています。持ち運びできる手持ちタイプもあります。

拡大読書器
拡大読書器
198,000円~

※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 198,000円
⇒ 患者様負担額 19,800円

新聞や手紙などの、見たいものを拡大して見ることができます。

  • ・白地に黒文字
  • ・黒地に白文字
  • ・黒地に黄色字など

コントラストを変えることができます。

卓上型ルーペ
手持ち拡大読書器
88,000円~

※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 88,000円
⇒ 患者様負担額 8,800円

バッテリー内臓なので、銀行やお店などへの携帯に便利です。

  • ・白地に黒文字
  • ・黒地に白文字
  • ・黒地に黄色字など

コントラストを変えることができます。

※文献:視能学 値段は ㈱トラストメディカルのもの参照

単眼鏡(補装具)公的助成対象

遠くの物を拡大する補助具です。小型の望遠鏡のようなもので、遠くのものが拡大してみえます。 中間距離から遠距離には不可欠な補助具です。通常と反対向きに使用すれば像は小さくなりますが、視野は拡大するので、末期緑内障や網膜色素変性症の患者様には便利です。

焦点調節式単眼鏡
焦点調節式単眼鏡
12,000円~

※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 12,000円
⇒ 患者様負担額 1,200円

↓
通常向きで使用
↓
反対向きで使用

遮光眼鏡(補装具)公的助成対象

羞明の原因となる短波長をカットすることで眩しさを減らす一方、視感度の高い波長を透過することで明るさを確保しコントラストを改善することを目的としたレンズです。羞明を訴える幅広い疾患に有効です。
※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。

遮光眼鏡

通常の眼鏡と同様に、遠視、近視、乱視を矯正し、症状に合わせたレンズカラーを選択します。まぶしさの原因である短波長光を遮断するので、薄いカラーでもまぶしさを防ぎます。度なしであれば、掛け眼鏡式や既製の眼鏡タイプもあります。

※文献:視能学

見え方の比較

手持ち拡大読書器 と ルーペ の場合

手持ち拡大読書器

手持ち式拡大読書器では、拡大範囲が広く歪みがあまり気になりません。3段階の倍率変換もできます。

ルーペ

ルーペでは倍率は一定で拡大範囲は制限され、中心以外の歪みが気になります。

エッシェンバッハ社製のルーペ と 市販ルーペ の場合

エッシェンバッハ社製(照明OFF)
エッシェンバッハ社製(照明ON)
市販品

補装具・日常生活用具の公的助成について

身体障害者手帳をお持ちの方

お住まいの市役所(福祉課)へ手続きを行うと原則1割負担で補装具・日常生活用具の購入ができます。

※市町村や世帯の所得により異なることもございます。

耐用年数・上限額について

耐用年数とは

各日常生活用具には、福祉課へ1度申請すると○○年間再申請できない期間があります。市町村によって異なります。

上限額とは

各日常生活用具には、補助を給付するための上限が設けられています。上限額を超えた部分は自費での購入となります。

各補装具・日常生活用具の対象等級、上限額

対象 上限額
拡大読書器 1~6級 198,000円
単眼鏡 1~6級 17,900円
遮光眼鏡 1~6級 前掛け式:21,500円
掛けメガネ式:30,000円

※文献:㈱トラストメディカルのパンフレットから

補装具・日常生活用具の購入の流れ

申請に必要なもの

  • ・身体障害者手帳
  • ・認印
  • ・補装具支給申請書 または 日常生活用具申請書
  • ・購入する品物の見積もり(業者から、ご本人のもとへ郵送される)
  • ・処方箋(眼鏡の場合)
  • ・医師の意見書(補装具の種類により,医師の意見書が必要な場合があります。 購入する前に,障害福祉課にご相談ください。)

上記のものをお住まいの社会(障害)福祉課または各庁舎の窓口センターに提出してください。※ご郵送でも受け付けております。

審査が行われ問題がなければご本人と業者の方に連絡がきます。

視覚障害者手帳の申請について

身体障害者福祉法では視覚障害を視力障害と視野障害に分けてその程度を示し障害程度等級表に1級から6級まで定めています。複数の障害が合併している場合は合計指数により等級を定めます。眼科で受診後、市町村福祉事務所に申請をすることで身体障害者手帳が交付されます。

視覚障害の程度区分

1級(指数18)

視力の良い方の眼の視力(万国式視力表によって測ったものをいい、屈折異常のある者については、矯正視力について測ったものをいう。以下同じ)が0.01以下のもの

2級(指数11)
  • 1. 視力の良い方の眼の視力が0.02以上0.03以下のもの
  • 2. 視力の良い方の眼の視力が0.04かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
  • 3. 周辺視野角度(Ⅰ/4視標による。以下同じ)の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度(Ⅰ/2視標による。以下同じ)が28度以下のもの
  • 4. 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下のもの
3級(指数7)
  • 1. 視力の良い方の眼の視力が0.04以上0.07以下のもの(2級の2に該当するものを除く)
  • 2. 視力の良い方の眼の視力が0.08かつ他方の眼の視力が手動弁以下のもの
  • 3. 周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度が56度以下のもの
  • 4. 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下のもの
4級(指数4)
  • 1. 視力の良い方の眼の視力が0.08以上0.1以下のもの(3級の2に該当するものを除く)
  • 2. 周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下のもの
  • 3. 両眼開放視認点数が70点以下のもの
5級(指数2)
  • 1. 視力の良い方の眼の視力が0.2かつ他方の眼の視力が0.02以下のもの
  • 2. 両眼による視野の2分の1以上が欠けているもの
  • 3. 両眼中心視野角度が56度以下のもの
  • 4. 両眼開放視認点数が70点を超えかつ100点以下のもの
  • 5. 両眼中心視野視認点数が40点以下のもの
6級(指数1)

視力の良い方の眼の視力が0.3以上0.6以下かつ他方の眼の視力が0.02以下のもの

※複数の障害が合併している場合は合計指数により等級を定めます。

合計指数 障害程度等級
18以上 1級
11~17 2級
7~10 3級
4~6 4級
2~3 5級
1 6級

申請の仕方

手続きに必要なもの(牛久市の場合)
印鑑 認印をお持ちください。
写真 縦4㎝×横3㎝で、無帽、正面上半身、1年以内に撮影したもの2枚(フィルムプリントまたはカメラ店のデジタルプリント)
診断書 所定の「身体障害者診断書・意見書」で、県が指定する医師が3か月以内に作成したもの(診断書料の助成制度あり。1通5,000円まで)
申請書類 社会福祉課窓口にあります。

お住まいの福祉事務所(市区町村役場の福祉課または障害福祉課)に提出します。
申請してから手帳が届くまでに2ヶ月位かかります。

ロービジョン外来の実績 (2011年4月~)

最も処方の多かったものは遮光眼鏡ですが、多くの患者様 は遮光眼鏡を知りませんでした。話の中で「まぶしい」と 感じていても多くは我慢するか、サングラスを使用している 方がほとんどでした。現在の遮光眼鏡は、通常でも使いやすいように薄めの色も多く、選択の幅は広がっています。

「新聞や本が読みたい」という希望の患者様には、ルーペと拡大読書器の説明に時間を使いました。その中で特に処方の多かったものは角型4倍ルーペでした。特殊加工によって広い範囲が見えるため、低い倍率ですが多くの患者様が希望されました。

また、より鮮明に見える手持ち型の拡大読書器は、文字の大きさや色が状況に 合わせて変えられるので、活動範囲の広い患者様に好まれます。

疾患のほとんどは進行性であることが分かります。そのため時々の状態に応じ最適の提案を心がけています。

例1) 60歳代

  • ・網膜色素変性症のための求心性視野狭窄著明
  • ・矯正視力は右眼(0,3)、左眼(0,2)
愁訴
  • ・壁や人にぶつかる
  • ・階段が不安
  • ・活動的な生活で外出が多い
ロービジョン外来
  • ・常用として遠近両用眼鏡を作成
  • ・まぶしさに対して遮光眼鏡を作成
  • ・御家族とともに白杖の使い方を指導

例2) 90歳代

  • ・黄斑変性
  • ・矯正視力は右眼(0,1)、左眼(0,1)
愁訴
  • ・文字が読みたい。特に市役所からの書類が読みたい。
ロービジョン外来
  • ・近用眼鏡を作成
  • ・より細かい文字を読むために手持ち型4倍ルーペを購入

例3) 50歳代

  • ・糖尿病網膜症
  • ・矯正視力は右眼光覚(+)、左眼(0,03)
愁訴
  • ・読み書きができない
ロービジョン外来
  • ・視覚障害者手帳2級取得
  • ・手持ち型拡大読書器を購入

サポート施設の情報提供

視覚障害のある方への社会復帰に向けた施設の紹介、お住まいの地域で受けられるボランティア団体等を、紹介しています。

視覚障害者のための県内の施設

  • 茨城県立視覚障害者福祉センター/点字図書館 〒310-0055 水戸市袴塚1-4-64 
    TEL:029-221-0098
  • 茨城県立盲学校 〒310-0055 水戸市袴塚1-3-1 
    TEL:029-221-3388

視覚障害者のための県内の施設

福祉全般に関する相談、助言、福祉サービスの情報提供、交流の場の提供、催しへの参加などの利用ができます。

  • 牛久市社会福祉協議会 ボランティア・市民活動センター 
    TEL:029-873-2111
  • つくば市社会福祉協議会
    • つくばボランティアセンター 
      TEL:029-879-5898
    • 障害者相談支援事業 
      TEL:029-879-5511
  • 龍ヶ崎市 健康福祉部 社会福祉課 TEL:0297-60-1528
  • 取手市 障害福祉課 TEL:0297-74-2141

リハビリテーション施設